我が家ではよく野菜炒めを作る。
特に、あまり料理をする時間が取れないときなどに。
理由はシンプルであまり手間がかからず、短時間で作れるから。
こう言うと、手抜きのおかずと思われるかもしれないけれど、そうではない。
たった2つのポイントを守れば、野菜炒めは本当に美味しい豪華なおかずになるのだ。
今日はシンプルなキャベツ炒めを作ってみた。
これから紹介する野菜炒めの作り方を、もしやったことがなければ、騙されたと思ってぜひやってみてほしい。
すごく簡単です。
1つ目のポイントは、「野菜を炒める前に15分~30分ほど水につけておく」こと。
水につけて野菜に水分を補給してあげることで、歯ごたえもシャキっとして、みずみずしく甘くなるからである。
僕はだいたい30分~1時間くらいつけておく場合が多いけれど、時間がない場合は15分つけるだけでもいい。
それだけでぜんぜん違う。
昔は水につけたことなんてなかったけれど、今では水につけないなんて考えられないくらいだ。
水につけている間に、他のおかずの準備をしてもいいし、家の雑用や、仕事の続きをしても良い。僕はやることがなければ、漫画を読んだり映画を見たりしてのんびりしている。
さて、2つ目は「鉄のフライパンで高温で焼く」こと。
高温でさっと焼くと、しんなりしすぎず、油でベトベトになることもない。
フライパンは野菜を入れる前に、弱火か中火で3分~5分ほど空焼きをして熱しておく。
僕は毎回、火をつけてから3分のタイマーを付ける。
タイマーが鳴ったら火を強火にし、鍋肌からうっすら煙が立ったら、油を少し引いて全体になじませる。我が家ではキャベツを炒めるときはよくオリーブオイルを使う。
それから水を切っておいた野菜を入れる。なるべく野菜が重ならないように広げる。
そして、ここで注意したほうが良いのは、野菜を広げたらあまりかき混ぜないことだ。
野菜を炒めるときは箸でかき混ぜたくなりがちだけれど、我慢して片面をじっくり焼く。これが大事。
野菜が少ししんなりしてきて、少し焦げ目がついてきたら全体をひっくり返す。反対側を焼くのだ。
ヘラで一気にひっくり返してもいいし、箸で一つずつひっくり返すのもいい。
鉄のフライパンの重みがなんともなければ、フライパンを揺すって大まかに返すのも楽しかったりする。
僕は面倒くさがりなので、だいたいそうやってひっくり返してしまう。
ひっくり返したら、今度はあまり時間をおかずに塩やこしょうを好みの量振りかける。
それで全体を少し混ぜたら完成。
野菜を水につけておく時間を除けば、10分もかからない。
ただ焼いて、塩を振りかけるだけだ。
でも、これが本当に美味しい。
初めてこのやり方で作ったとき、僕たち夫婦はものすごくびっくりした。
とにかく、野菜の甘みと歯ごたえに感動した。
ひとくち食べた瞬間、美味しすぎて、僕たちはニッコリと顔を見合わせた。
料理って、大事なポイントさえ守れば、こんなに美味しく作れるものなんだ、と思った。
そしてそのポイントというのが、そんなに難しかったり手間もかからないことだったりするのだ。
何も気にせずに炒めたり、時短で電子レンジを使ったりするのはたしかに楽だけど、でも少しの手間で料理は本当に見違えるほど美味しくなったりする。
僕たちはそれを知ってから、無理のない程度に料理方法に気を使うようになった。
自分の作った料理を美味しく感じられるのは「小さいけれど確かな幸せ」だから。
そしてそういう小さい幸せの積み重ねが、僕たちには必要なのだ。
とまあ、少し野菜炒めから話がそれてしまったけれど、とりあえず
「野菜を水に浸す」
「高温の鉄フライパンで焼く」
というポイントを意識して野菜炒めを作ってみてください。
本当に美味しいんですから。
それにしても、今日は本当に気持ちのいい洗濯日和だった。
天気のいい日に洗濯物を干すのにも、僕は幸せを感じる。
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